第4章 · オープニング

初手と3つのオープニング

オープニングはどこまでか、黒の初手、白の2手目で分かれる縦取り・斜め取り・並び取り、オープニングでも中央の静かな手。

オープニングはどこまでか

ゲームの最初の部分をオープニングと呼びます。どこまでがオープニングかに決まった基準はなく、ふつうは最初の10〜20手を指し、誰かが辺のマスに打ち始めたらオープニングは終わったと見ることもあります。強い人同士の対局では、オープニングで勝負の大きな流れが決まることもあります。

黒の初手:4か所はすべて同じ手

黒が最初に打てるのはD3、C4、F5、E6の4か所です。盤が対称なので、どこに打っても向きが違うだけの同じ手です。それでもいつも同じ場所に初手を打つことをおすすめします。同じ形を同じ向きで見るほうが、見慣れた局面に気づきやすいからです。この講座はFlipSightのオープニング辞典と同じくC4を基準に説明します。

黒C4の後、白が打てる場所は3か所です。黒C4との向きによって、縦取り(E3)、斜め取り(C3)、並び取り(C5)と呼びます。

白の2手目:縦取り・斜め取り・並び取り

オープニングは白の2手目で3つに分かれます。縦取りと斜め取りは強い人たちもいつも打つオープニングで、並び取りは白に不利なオープニングとされています(FlipSightのブック評価で黒+8)。Othelloclubに集めた大会棋譜13万局あまりでも、縦取りが約65%、斜め取りが約34%で、並び取りは1%ほどにとどまり、並び取りの後は黒が約64%勝っています。

オープニングでも中央の静かな手

オープニングも中盤と考え方は同じです。3章で学んだとおり、空きマスにあまり接しない静かな手を探します。石が少なく辺が空いているオープニングでは、特に中央に石を集めておくことが大切です。中央を押さえれば次も静かな手が残り、相手は外側に出る手を打たされやすくなります。そのため、少し多めに返してでも中央の石を取り、次の静かな手を準備することもあります。

練習問題

白が並び取り(C5)で応じました。黒番です。最善手はどこでしょう?

白が縦取り(E3)で応じた盤。黒の3手目はF6(タイガー)とF5(キャット)がFlipSightのブック評価0で最善、F4(ラビット)が-2で続きます。3つとも名前の付いたオープニングにつながります。辺寄りのF3は-4、ブックにないF2は一つだけ外に飛び出してエンジン予測-10です。オープニングでは複数の手がほぼ同じくらい良いことが多く、その中から何を選ぶかがオープニングの分かれ道になります。

練習問題

白が斜め取り(C3)で応じました。黒番です。最善手はどこでしょう?

定石から外れたら

名前の付いた手順(定石)から外れる手をアウトオブオープニングと呼ぶこともあります。定石から外れたからといってすぐに負けるわけではありません。手順を覚えるより、一手一手の意味を理解し、相手が見慣れない手を打ったときに中央と静かな手という原則で対応することのほうが大切です。

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